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紙面に「祈り」を込めて

今年は戦後80年。

沖縄戦を知る世代が県人口の1割を切る一方、

土中には全て撤去するまで100年かかるという不発弾と、

家族の元に帰れぬままの遺骨が眠ります。

癒やしの島のイメージの影で、戦争がえぐった心の傷は

世代を超えて痛み続けています。

それなのに 世界に新たな戦火は絶えません。

 

沖縄戦から地続きの今を生きる私たちは、  

あの痛みの歴史から「命」を引き継ぐ者です。

 

出発は、いつだってそこから。

何度でも立ち戻ろう、原点に。

どんなに厳しい現実の中にあっても、

私たちは今を選択し未来を変えることができます。

忘れない。

思い続ける。想像する。

平和な未来へ

つなぐものは、何?

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第1話

祖父の右腕

おじいの右腕は 裏側あたりが少しくぼんでいた

これどうしたのと聞くと

「沖縄戦で撃たれたときの弾が入っているさ」

弾丸は貫通せず腕の中に残っているのだと言った

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第2話

生きた証

おじいは沖縄戦のとき32歳 5人きょうだい

4人目の僕の父は4歳
生き延びた先に生まれた孫たちを 
目に入れても痛くないかわいがりようで

いつもニコニコ 
戦争の話をすることはなかったけれど
撃たれて貫通しなかった弾丸を宿したままの右腕の傷と おじいの存在は
自分とあの日を結びつける 戦争の「生きた証」だった

第3話

受け止め続けた
痛み

貫通せず右腕の中に残ったままの弾丸 
ときどき傷がうずいておじいは痛みに苦しんだ
でも、命を失った仲間の痛みを 受け止め続けようとするように
どんなに家族が勧めても取り出そうとしなかった
そのまま99歳で生涯を閉じた

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そして…

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語り始める「弾丸」

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語らなかった祖父

その人は右肘の裏側辺りがくぼんでいた
沖縄戦で米兵から受けた銃弾の痕
弾は右腕を貫かず、体内にとどまっていると話していた
新聞とプロ野球とたばこの「ラーク」が好きで
訪ねてきた孫に、静かに笑って菓子を勧めた

80年前の沖縄戦と地続きに今があることを
その人と右腕の弾痕は存在だけで語っていた
体に弾を宿したまま99歳まで生きた
火葬した後、遺灰に混じって出てきた弾を、子と孫がそっと拾った

6月23日の慰霊の日 それを受け止めよう
あなたたちの手から 私たちの手へ
手と手が重なる 祈りのかたちに
あなたは消えはしない 語らなかった思いも消えはしない
私たちが 物言わぬかけらの 語りに耳を傾ける限り

​紙面掲載イメージ

実際に掲載された紙面のイメージを表示します。それぞれのサムネイルをクリックしてください。

思いをつないで 平和でよりよい未来を次代へ

沖縄タイムス「戦後80年 平和企画」に賛同いたします。

(順不同)

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